紋別サンプリング

助教の平井です。今年度も紋別のオホーツクタワーで採集を行いました。6月の紋別は暖かい宗谷暖流の影響が強くなり、水が入れ替わる時期です。その時期に起こるとある現象を捉えるのが狙いですが、滞在した6/3-6/6はまだ水が完全に入れ替わる前にあたります。5月は中旬までは北海道も大変暑く水温上昇も例年にくらべ早いとの話でしたが、滞在中は気温も毎日10度以下と低くあいにくの雨。6月にしては厳しい環境でしたが、なんとか予定通りのサンプリングは行えました。次は水の入れ替わりが進んだ6月の後半にも調査予定です。



今回の目的種の1つであるカイアシ類Pseudocalanus newmani
冷水性のカイアシ類で紋別では夏季になると季節的に消失します



最近、色々と共同研究を進める中で自分の研究対象以外にも目が行くようになってきました。写真は海産ミジンコEvadone。海産ミジンコは種類は多くないですが、沿岸域では一般的な動物プランクトンです。

 

 

カニのゾエア幼生。初日にはプランクトンネットを曳くと大量に入りましたが、2日目以降はがくっと数が減り沿岸生態系のダイナミックな変化を感じることができました。

 

 

ホタテ。紋別のホテルに泊まると朝は刺身が食べ放題です。
今年は甘みがあって特に美味しいとのことで、魚屋で買って家族へのお土産にしました。



2022年06月06日