東京大学理学系研究科生物科学専攻の修士・博士課程大学院生を受け入れています。大気海洋研究所では、例年3月にインターンシップを、5月から6月に進学ガイダンスを行っています。

 また、研究室訪問を随時受け付けておりますので、底生生物分野のページをご覧ください。研究内容に関しては、狩野宛に直接メールでお問い合わせ下さい(kano_aori.u-tokyo.ac.jp,underscoreをatに)。


現在、特に下記4つの内容に興味のある大学院生を募集しております。

貝類を含む底生無脊椎動物に関する、その他の課題にも対応可能です。

また、日本学術振興会の特別研究員PDを歓迎いたします。


1)超深海から漸深海帯の生物地理と進化

 水深10,000メートル級の海溝最深部には、どのような動物がどこから進出してきたのか? 本州・東北沖から千島海溝にかけての巻貝試料を用いた、分子および形態の解析による世界最深の動物地理研究です。調査航海への参加可能性あり。


2)深海化学合成群集動物の進化と生態

 深海の温泉周辺に生息する特異な動物群集のうち、化石記録が豊富な貝類について、分子系統樹の構築と形態、現生/絶滅群の対比により、生態的放散の歴史を推定します。また、幼生の飼育と、酸素同位体比・元素分析により、浮遊期の挙動を調べます。ラボワークが中心の国際共同研究。


3)両側回遊をおこなう川の貝

 沖縄以南の熱帯・亜熱帯の島では、川にたくさんの巻貝やエビが住んでおり、多くは海と川を行き来する回遊性です。淡水貝の幼生が海のプランクトンとして数千キロを旅し、変態後には何キロもの距離を歩いて、時にはヒッチハイクして遡るなど、生態的・進化学的に発見の多い課題です。海外を含む河川での調査を予定しています。


4)海から陸への進出

 陸生の巻貝、かたつむりは、極めて多くの独立系統(多系統群)からなります。この海から陸への進出が何度おきたか、淡水環境を経由したのか、どのような形態・生態が陸上進出に適応的であるのか、陸上進出の後いかに分散したかなど、多くの研究課題があります。山、川、海での採集と系統解析が中心です。


当研究室で扱う課題は、いずれも下記キーワードの複数を含みます。

 自然史、種分類、進化、生態、行動、比較解剖、化石、古生態、標本、貝殻、酸素同位体比、殻体元素比、年輪、分子系統樹、生物地理、分布、多様性、 幼生、回遊、採集、 飼育、 河川、干潟、生態的放散、捕食・被捕食、命名規約、新種、熱帯、 深海、化学合成群集