沿 革

  本研究室は、1962年に創設された東京大学海洋研究所の1部門として、1966年に設置されました。その後、2000年に実施された組織改革によって、海洋微生物部門から現在の名称である微生物分野へと変更されました。初代の教授は多賀信夫先生、その後、清水潮先生、大和田紘一先生と続き、現教授で4代目ということになります。
  多賀信夫先生は、1959年5月に氷川丸(現在、横浜山下公園に係留)に乗ってアメリカに渡り、カリフォルニア州ラホヤにあるスクリプス海洋研究所のゾベル教授のもとで研鑽を積まれました。ゾベル教授は、海洋微生物学の創始者として知られ、彼のレシピによるZoBell2216E培地は海洋細菌分離用培地として現在でも広く使用されています。当時のわが国の微生物学と言えば、医学細菌学と食品微生物学に代表される応用分野にほぼ限られていましたが、ゾベル教授の教えを受けた多賀先生は、帰国後に、海洋学の一学問領域としての海洋微生物学を日本に初めて紹介し、その基礎を作られました。2代目の清水先生は、ビブリオ科の細菌の分類を専門とされ、分子系統解析の手法をいち早く導入され、遺伝子情報の基づく細菌の系統進化に関する研究を進められました。また、フグ毒の起源に関する研究では、ある種の海洋細菌がフグ毒を生産することを明らかにすると共に、食物連鎖によるフグの毒化メカニズムについて先駆的な成果をあげられました。3代目の大和田先生は清水先生が始められた海洋生物毒に関する研究を発展させるとともに、深海微生物の研究を精力的に展開され、圧力保持採水器の開発と高圧条件下における海洋細菌の生理特性に関する研究に成果をあげられました。

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